スキューバダイビングはもちろん海の中で魚や地形を観察し楽しむスポーツです。人間は肺呼吸で生きる生物なので海の中では器材(道具)の助けがないと生きていけません。普段生活している環境とはまったく違う海の中は多くのストレスがかかります。スキューバダイビングを楽しむにはどこまでダイビング中のストレスを減らすかがカギになっていきます。
一番海中でのストレスを減らす方法は「経験」を積むことです。様々なポイント、環境でダイビングをし、トラブルなどの対処法などを学ぶ必要があります。
よく見かけるのが「ダイビング本数300本越えです」っていう人が全く海の知識がなく安全スキルが低いって人。ダイビング中の動きをみると「あー。。この人ダイビング下手だな」って思う。おそらくライセンス取得→お店の人に言われるまま器材を購入→ガイド付きのファンダイビングを楽しむって普通のダイバーの流れを通ってきてると思うんですが。安全面はガイド任せ、スキルは向上心が全くないといった感じでしょう。
中性浮力だけある程度マスターしたら良いって思ってる人多いですよね。
そうなんです!
ダイビングって意識しないとうまくならないんです!!!!
逆にうまくならなくても楽しめるんですw
普通のスポーツの場合「上手になりたい!」って思うのが普通ですよね?
ゴルフ始めたらスコア良くなりたくなりますよね?
サーフィン始めたらうまくなりたいと思いますよね?
少しでもうまくなる為に普通は経験(練習)を積んだり、勉強したり、道具の知識を学んだりしますよね?
ダイビングの楽しみ方は人それぞれだと思うのでこれが悪いってわけでは無いのですがある程度のスキル、知識がある事によって海での事故防止につながると僕は思っています。
呼吸について
地上では全く意識しないで出来てしまう呼吸。赤ちゃんが生まれてきて初めにするのが呼吸です。それが海中だとエアータンク→ファーストステージ→セカンドステージと空気が送られ「呼吸をする」という意識を持たないといけません。
もちろん吸える空気の量も無限ではない為落ち着いて安定した呼吸を心掛ける必要があります。ダイビング中はグループ内のエアー持ちが悪い人にあわせてダイビングタイムを決める為エアー持ちが良い方がより長い間ダイビングを楽しむことが出来ます。
呼吸するのに必要なレギュレーターも価格に差があって30,000円~350,000円ぐらいまであります。正直経験・スキルがある人って「息できればなんでも大丈夫!」っていう人が多い感じがします。ただ価格が高い商品は高額だけあって息のしやすさ、重量、メンテナンス、保証など様々なクオリティが担保されています。個人的には吸う空気の量を調節出来るものがおすすめです。←中間グレードからあります。
体温調節
地上では暑けりゃ薄着したり、冷たい水飲んだり様々な対処法がありますが海中では地上とは全く異なります。もちろん空気より海水の方が体温をうばうスピードも早いです。そのためウェットスーツやドライスーツ、インナー、フードベストなどで体温をキープします。
海中で寒さを感じることはかなりのストレスになります。
一つのポイントでも水温が激しく変わることも少なくはありません。例えば気温30℃ 海面水温32度 水深15M28℃ 水深25M25℃ など水面から水深25Mまでの温度差が7℃も変化することもあります。
水深が深くなっていて明らかに水温が違う場合目視でもわかります。海水の色が変わっていたり、温度が違う境目がゆらゆらしているように見えます。
体温を一定にキープするには自分にあったウェットスーツが必要です。金額はサイズオーダーのもので50,000円~200,000円ぐらいです。規制のサイズのもので10,000円から購入出来ます。
寒さに強い人は規制サイズのものでも問題ないです!別に高けりゃ良いってものんでもなく、自分のダイビングスタイル、体系にしっかりあったものが良いと思います。あとウェットスーツは器材のなかで一番消耗(破れたり、素材が劣化したり、自分の体形変わったり)しやすいです。
海水
口や目に海水が入るともちろん痛く、不快感があります。マスクがしっかりフィットしていない時や鼻で呼吸しようとすると海水が入ってきます。レギュレーターが外れると口に海水が入ります。
レギュレーター外れる事ってあるの?って思うかもしれませんが余裕であります。ボートからのエントリー時にしっかり手で押さえてなかったり、ホースが岩やサンゴに引っかかったり。潮の流れが速くて外れたり。バディの手がホースにあたり外れたり。。。。
これはダイビング初級者だともしかしたら一番ストレスに感じかもしれません。
レギュレーターのマウスピースで歯形が取れるものがあります。これはマジでおすすめです。口にピッタリフィットするので呼吸もしやすいし流れがあっても全然外れません。
潮の流れ
海には潮の流れというものがあります。例えば天気がとてもよく、波が静かな日でも海中はとても速い潮は流れている日もあります。ボートからエントリーし5秒で何メートルも流される場所もあります。もちろんダウンカレントのような上下に流れることもあります。
ファンダイビングでガイドさんがいれば基本的に意識することがないと思いますが。普段から「潮の流れ」を意識しておくことでスキルアップにつながります。
タイのシミランでのダイビングです。3:59から潮の流れの激しさがわかると思います。レギュレーターからの空気が真横に流れていますw岩にしがみつきながら動画撮っていますが手を放そうもんなら一瞬で流されてしまいますw
泳ぎ方
これは間違いなくスキルですね。ダイビング中に「どうやったら体力を使わず泳げるか」など意識しながらすることが必要です。またガイドさんにうまく泳ぐためのコツなど教えてもらうのも良いでしょう。
例えば砂地でバタバタをフィンキックしてしまうと砂が巻き上がって視界が悪くなるし、他のダイバーに迷惑をかけます。
またフィンの材質や形状によっても全然変わってきます。ライセンス取得後すぐ購入するのではなくレンタル器材などで様々なフィンを試してみて自分に一番合うフィンを購入する方が良いと思います。
ガイド・バディ
安全にダイビングするにはガイドのスキル、一緒にダイビングするバディのスキルが大切になります。
自分が海中でトラブルにあった場合ガイドやバディが適切な対応を出来るか。逆に相手がトラブルにあったときに自分が適切な対応をとれるかが大切になります。
「安全性」=「信頼度」ですね。
オープンウォーター取り立てで経験本数も数十本程度の二人でセルフダイビングとかは個人的に自殺行為だと思う。逆に何本潜ったらセルフとかやれんの?って思うと思いますが
・天気を見る→まぁ誰でも見ますw
・風の予報みる→潜るポイントがどのような風が吹いているときが危険かなど情報が必要です。
・ポイントマップ暗記→100%暗記しなくても良いと思いますが。ある程度は頭に入れておかないとダメです。
・コンパス→これもファンダイビングだとコンパス見る事ってほぼないですよね。これも絶対必要なすきるです。
・潮の流れを把握できる→地上から目視で確認する必要と海中での潮がどの向きでどのくらいの速さで流れているか感じられないとダメです。
・潮の満ち干→ポイントの潮の満ち干情報を確認しておく必要があります。ポイントによっては満ちているときの方がエントリーしやすかったりその逆だったります。
・トラブルについての対処法→オープンウォーター取得の際に勉強していると思いますが、たいていの人が忘れているはずwバディとお互い確認しあう必要があります。
例えば
ダイビング中にホースがちぎれてエアーが大量に出てきても冷静に対応出来ますか?
めちゃくちゃ早いダウンカレントが発生してる場所に入っても対応出来ますか?
バディと離れてしまっても落ち着いて行動できますか?
バディがトラブルによってパニックおこしても冷静に対処出来ますか?
最低限上記は意識しなくてもクリアできないとセルフは危険です。
まずは信頼できるガイド(インストラクター)と一緒にダイビングすることが一番良いでしょう。
まとめ
上記のようなストレスを減らすには知識、経験を積むのが一番良いと思います。それも一つのダイビングの楽しみ方と言えるでしょう。
自分で調べたりすることが苦手な人はスキルアップ講習など受けるのも良いと思います。
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